Taipei AMPAがDFIを招待 ARTCとともに自動車産業の原動力へ
先日、DFI(2397)総経理蘇家弘氏は、Taipei AMPA & Autotronics Taipeiで行われたmTARCパビリオンの開会式に招待されました。このパビリオンは、「Drive into Future」というテーマを掲げ、現在最も注目を浴びている電気自動車と自動運転車の課題に合わせて、自動車分野に関連する技術プロジェクトの成果を18件展示し、経済部技術処所属の財団法人車輛測試中心(ARTC)とDFIがともに手掛けた電気自動車T-Boxソリューションもその中に含まれています。自動化、IoT化、電動化、サービス化といった自動車産業における4大トレンドにARTCとDFIが注ぎ込む強いエネルギーを体現しました。
自動車産業ポータル(MarkLines)のデータによると、2021年において電動自動車の世界販売台数は650万台に達し、自動車用電子機器の世界的市場は3,600億米ドルにも及びます。台湾の生産額は3,000億新台湾ドル(101.57億米ドル)と予測され、2025年には6,000億新台湾ドル(203.15億米ドル)となる見込みと、経済部技術処処長邱求慧氏は挨拶で述べています。
産業界の技術を世界に通用するレベルまで引き上げ、国際市場進出のために指導に取り組む経済部技術処は、自動車産業の開発技術更新および国際的交流を促進すべく、7つの法人組織と2つの業者を集結し、台湾車輛移動研発聯盟(mTARC)を立ち上げました。技術プロジェクトがもたらすリソースの支援のもと、mTARCは2008年から、アメリカ、ドイツ、日本、台湾、中国などの国で自動運転車と電気自動車に関する特許を1000件以上取得し、230のメーカーに計350件以上の特許を授与し、1000億近くの生産額をあげています。
アメリカのOPTIMAL-EV、Foxtron、KENDA、DFIをはじめとした13のメーカーと提携し、mTARCパビリオンで展示される18の展示品を商品化し、市場に投入する予定です。これにより、自動車用電子機器先進技術への台湾の取り組みを示します。
ARTCとDFIがともに手掛けた電気自動車T-Boxソリューションが、その展示品の1つにあたります。ARMアーキテクチャを採用した、低消費電力で信頼性の高い車載コンピューターVC900-M8Mは、コンピューターが提供する車専用インターフェースを通じて、センサーと接続して車のデータを収集します。そのデータを4Gネットワーク経由でクラウドに同期し、走行中における車の部品の動作状態を把握するための閲覧とデータ分析に使用できます。
台湾自動車産業mTARCの会長を務める林秋豊氏は、次のように発言しました。台湾自動車産業のキーテクノロジーと競争力を強化することを目的として設立したこの連盟は、今回の展示会でさまざまな技術の商業化の可能性を示し、実りある成果をあげました。時代の波に乗ろうとする連盟は、C.A.S.E.(接続化Connected、自動化Automated、サービス化Serviced、電動化Electrified)という自動車産業において鍵となる技術に焦点を当てています。
ファクトリーオートメーション、自動車用テレマティクス、スマート医療は、DFIが重要視している3大分野です。製造の自動化とDXが起こした新しいインフラ整備の波から影響を受け、スマートアプリケーションが長期的で旺盛な需要となったため、市場がスマートアプリケーションに求める需要と多様性に向けて発展を図るべく、DFIはこれから自動化、5G、AIoTなどの既存製品に力を注ぎながら、グリーンエネルギー、情報セキュリティ、Fintechといったアプリケーション市場に進出する予定で、ソフトウェア、ハードウェア、サービスの統合プラットフォームを通じて、企業転換の加速化、新しいインフラ整備のニーズへの対応、持続的イノベーションや生産能力の拡大を含め、新たな市場機会の獲得に繋がるためのお手伝いをすると、DFIの2021年度第4四半期オンライン決算説明会で言及されました。